CONCEPT
蔵王一刀彫とは
蔵王一刀彫の特徴
独特の可愛いさを一刀彫で表現
奈良一刀彫で培った技法をベースに、伝統的なお雛様、五月人形、干支、仏像などから東北のさまざまなモノ・コトをモチーフに作品を制作しています。
ありがたいことに、2016年(平成28年)に工房を開き、今ではオーダーで製作を依頼されることが増えてきました。
一人一人頼まれる方に対しては、それぞれの想いをお聞きして制作しています。
私はその想いを、歴史ある奈良一刀彫の技法や技術を通して、形にしていくお手伝いをさせていただいています。
第一に喜んでいただくためにも、奈良一刀彫の技術を、現代でも磨きながら、後世に残る伝統工芸にしていきたいと思い、日々作品作りをしています。
蔵王一刀彫とは
900年続く奈良一刀彫を継承し、2016年、蔵王町に新たに立ち上げた、伝統工芸が『蔵王一刀彫』です。
奈良一刀彫 五代目 神箸東林師匠との出会いをきっかけに、伝統工芸の奈良一刀彫を継承いたしました。
妻との結婚を機に、縁あって、宮城県蔵王の地にざおう彫刻工房は居を構え、2016年から新たなる伝統工芸として「蔵王一刀彫」を立ち上げることができました。
奈良一刀彫とは
奈良を代表する工芸品であり、奈良人形とも呼ばれています。
木彫りの技法のひとつである奈良一刀彫は、独特の鋭いノミ跡が見せる豪快なさを持ち合わせる一方で、金箔や水干・岩絵の具で彩られた繊細で華麗な彩色を施されており、豪快さと華麗な美しさを持ち合わせています。
奈良一刀彫の歴史
平安時代後期:「奈良人形」の誕生 春日大社の祭礼「春日若宮おん祭」の田楽能に用いられたのが始まりといわており、笛吹笠や盃台を飾ったのが「奈良人形」でした。
平安時代末期:「奈良一刀彫」の発祥 平安時代末期に遡ること約900年前、「奈良人形」と呼ばれ親しまれてきた奈良一刀彫の発祥と言われています。
江戸〜明治時代:「奈良一刀彫」の礎を築く 岡野松壽家が十三代にわたって奈良人形の制作を行なったおかげで、奈良一刀彫の礎を築いていきました。
明治時代:伝統の芸術品として高く評価される 奈良人形を広めたと言われるのが、森川杜園による功績が大きいとされています。杜園は、絵、彫刻、狂言の三職を生業としていながらも、後世の彫刻家に高く評価される奈良一刀彫の作品を次々に世に送り出していきました。「一刀彫」の名もこの頃から広がっていったと言われてます。